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中学入試問題分析

最新の学校別中学入試問題(算数)の難易度、出題傾向、教科別合格点の目安などをご紹介します。また、「入試問題研究所」作成の教材や著作、小冊子の内容をご紹介しています。

【開成中の場合】
 今年、開成中を受験した2人の架空の生徒を使って説明しましょう。

A君: 算数が得意な生徒で、算数では合格者平均点を取り、他の3教科は受験者平均点よりも1点だけよかった。
B君: 国語が得意な生徒で、国語では合格者平均点を取り、他の3教科は受験者平均点よりも1点だけよかった。


 このとき、A君の得点は48+74+50+55=227(点)、B君の得点は55+63+50+55=223(点)となり、今年の合格最低点(227点)を上回ったA君は合格、B君は不合格となります。
 いかがでしょうか。2人の得点を偏差値換算するとおそら2人ともく同じくらいの成績となります。しかし、入試では粗点で合否を決めますので、2人の得点に上記のような大差がついてしまうのです。
 これが中学入試の現実です。「中学入試では算数が得意な生徒が圧倒的に有利」であることを納得いただけましたでしょうか。現在のお子さんの学力(4教科の成績)と志望校の合格ラインを比べて、志望校に合格するためにはどの教科に多くの時間をかけて学習すればよいか・・・お子さんと作戦会議を開いて9月以降に向けて学習計画を立ててみてはいかがですか。


 弊社作成・販売教材や添削指導の内容の詳細、価格等は「入試問題研究所」(左下にリンク)のホームページをご覧ください。
 「入試問題研究所」では学校別中学入試対策プリントの作成、販売を開始して14年になります。その間、延べ8000人以上の受験生にご利用いただきました。また、毎年10件ほど、プロ家庭教師や個別指導塾からご注文もいただいています。


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一昨日のコラムの続きです。
 弊社の分析対象校〔約100校〕のうち、今回の分析に必要なデータをHP上で公表している29校について、今年(2018年)の結果を調べてみました。
 その結果は調査を開始し始めた10年前とほとんど変わらず、「合格者の平均点と受験者の平均点の差」が最も大きい教科が算数でなかった学校は1校(鎌倉学園中)のみで、それ以外の28校については、この差が最も大きい教科はすべて算数でした。
 なお、今回の分析対象校は以下の通り(複数回の入試実施校については1回目の入試データを利用)>

《男子校》 
開成中・学習院中・鎌倉学園中・駒場東邦中・芝中・芝浦工大中・城北中・逗子開成中・聖光学院中・世田谷学園中・武蔵中・早稲田中
《女子校》
浦和明の星女子中・鴎友学園女子中・大妻多摩中・実践女子学園中・品川女子学院中・田園調布学園中・東京女学館中・豊島岡女子学園中・日本女子大学附属中
《共学校》
神奈川大学附属中・国学院久我山中(男女)・芝浦工大柏中・渋谷幕張中・成蹊中(男女)・専修大学松戸中(男女)・法政大学中・明大明治中
☆ 具体的なデータについては、弊社のHP上で公表しています。ご参考にどうぞ。

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 中学入試で合否を決める教科は 『算数

 中学入試において、合否に最も大きく影響する教科はまちがいなく『算数』です。
これについて、具体的なデータをもとに説明します。

【開成中:2017年入試結果】
        国語 算数 社会 理科 
合格者平均 48  55  48  62
全体 平均  42  40  42  57
  差      6  15   6   5
 配  点   85  85  70  70

【開成中:2018年入試結果】
        国語 算数 社会 理科 
合格者平均 55  74  54  58
全体 平均  47  62  49  54
  差      8  12   5   4
 配  点   85  85  70  70


 これは、昨年と今年(2018年)の開成中の入試結果データ(小数点以下を四捨五入)で、「合格者平均」と「全体(全受験者)平均」との差をみると、教科によってかなり違いがあるのがわかります。特に、算数の得点差が際立っていますが、これはたまたま開成中がこのような結果だったということではなく、毎年ほとんどの学校の入試で同様の結果となります。(首都圏でこのようなデータを公表している30校ほどについて今年の入試結果を調べたところ、算数の得点差が最大でなかった学校はたったの1校のみでした)
 ここから言えることは、「算数」が得意な生徒が最も点を稼ぎやすく(他の受験生と差をつけやすく、受験に有利)、他の教科では受験者の間に算数の半分程度しか得点差がなかったということです。
 この不公平を是正するために、得点をすべて偏差値に直して順位をつける方法があります。そうすれば、各教科の合格者平均がすべて同じくらいの偏差値に換算され不公平感が無くなりますが、実際にそのような得点処理をしている(と公表している)学校は私の知る限り首都圏で2校のみです。さらに、教科間の配点に差をつけることによって、この得点差が拡大します。開成中の場合には算国と理社の配点にそれほど大きな差はありませんが、「算国:各100点、理社:各50点」というような配点の学校では、教科間のこの得点差はさらに拡大します。
〔結論〕 受験生の得点差が最もつく教科はまちがいなく「算数」だから、ここで点を稼げる『算数の得意な生徒』が中学入試では最も有利。他の教科が得意な生徒も、得意な教科に時間をかけて勉強するのではなく、点を稼ぎやすい「算数」に時間をかけて勉強すべき。
【参考】『入試問題研究所』(弊社)のHPには、今年度の調査データを掲載し、上記のことをさらに詳しく説明しています。どなたでもご覧いただけます。ご参考にどうぞ。 * コラム10「中学受験は算数の得意な子が断然有利!」 


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 以前、中学受験:社会のある書籍の帯で次のような記述を見つけたことがあります。

 中学受験の受験科目において"社会"は、関西の一部校以外必須であり、しかもほとんどの場合、国算理と同様の配点です。

 これは「書籍の内容」として紹介されていた文章の一部ですが、本当に著書の中に書かれていたものか、あるいは編集者による紹介記事なのかは不明です。しかしながら、記載内容は事実と大きく異なります。
 たとえば、弊社で教材の分析対象としている中学校は首都圏の国立・私立中学校を中心に100校ほどですが、そのうちで国算理社の4教科を均等配点としている私立学校は、市川中、神奈川大学附属中(A,B)、慶応普通部、鴎友学園中、鎌倉女学院中、頌栄女子学院中、女子学院中、横浜共立学園中(A)くらいのものです。国立大学の附属中は均等配点ですが、これ以外の大部分の私立中学校は算国重視の傾斜配点を採用しています。

 これはあまりにも極端な例ですが、中学受験情報の中にはそれぞれの立場(塾、学校、家庭教師、本の著者・出版社など)に都合がよいように情報を操作するケースが少なくありません。
受験生をお持ちのご家庭としてはそれらの情報の真偽や正確さを見抜くことが必要です。
 たとえば、塾から『志望校の過去問は11月までは絶対にやらせないでください。手をつけてしまうと、正確なデータを取れなくなり、志望校の選択に関する的確なアドバイスができなくなります。』、『○○中の入試問題は△△中の入試問題と似ていますから、△△中の対策講座を取りましょう。』などといった働きかけがあったときに、それを鵜呑みにしますか。これに従って、受験に失敗しても塾は責任を取ってくれませんよ。
 あるいは、受験生にとって重要なデータである「過去問の合格最低点」に関して、市販本のデータと学校のHPのデータが同じだった場合、それを信じますか。あるいは異なっていた場合、どちらを信じますか。

 現在の学力、得意教科・不得意教科、志望校などはそれぞれの子供によって異なります。したがって、さまざまな受験情報の中から、お子さんに必要な情報を選び、入試までの貴重な日々の受験スケジュールを策定するのはご家庭(親)がすべきことです。お子さんにとって無理、無駄の最も少ない方法で受験勉強をし、志望校合格を勝ち取りましょう。
 

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 「捨て問」という言葉をお聞きになったことがあると思います。難問で、手をつける必要のない問題のことです。算数の入試ではほとんどの学校で「捨て問」としてよい問題が2~3問、出題されます。そのような問題が出題されることを前提として、算数の入試では満点を目指すのではなく、捨て問を除いた85点分の答案を作成し、計算問題の検算や文章題の解き直しをすることによって、70点~75点の得点を目指す。これが算数の入試でのベストの取り組み方です。
 実際の入試結果をもとに具体的に説明しましょう。
 下のデータは数年前の『本郷中(1回)』の入試問題分析の一部です。ここで、C表示は問題の難易度を示しています(弊社作成の「学校別」過去問分析表では各問題にA~Cの難易度を表示しています)。さらに、そのあとに(△%)と書いていますが、これは学校から提供されたデータをもとにその問題の正答率を計算し、書き加えたものです。C表示の問題だけ抜き出し、学校提供の元データを書くと次のようになります。

 問2(5) 場合の数 C (6%)  正解者数は35人(受験者566人)
 問3(2) 点の移動 C (8%)  正解者数は47人
 問5(3) 点の移動 C (13%)  正解者数は75人
 問6(2) 立体図形 C (11%)  正解者数は61人
   (3) 立体図形 C (0%)  正解者数は0人

 いかがでしょうか。受験生のうちの10人に1人くらいしか正解できない問題が4問、さらに、566人の受験生のうちの1人も正解できなかった問題が1問ありました。程度の差はありますが、このように受験生のうちのわずかしか正解しないような問題を数題出題するのが、大半の学校の算数問題の特徴です。
 この試験でこれらC表示の問題に捕まって時間を使いすぎ、計算問題の検算などができなかった生徒がとても多かったことが、問1(1)の計算問題の正答率(68%)の低さからも推測されます。C表示の問題を飛ばして、計算問題の検算や一行問題の見直しをする時間を確保すれば、5点~10点の得点増が見込まれたことでしょう。

 学校別「過去問分析表」でC表示の問題を「捨て問」と考えてかまいません。学校により、C表示の問題を多く出す学校やほとんど出さない学校もあります。また、C表示問題を後半の大問で多く出す学校や、前半の一行問題の中で出題する学校など、学校によってはっきりした傾向が見られます。これらを事前にしっかり把握し、また、過去問をこなしていく中で確認し、時間配分の練習をしっかりすることが、「算数」の志望校対策としてとても重要なことです。


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  • Author: 入試問題研究所
  • 『入試問題研究所』作成教材、データなどの一部を紹介します。

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